今日では、機械研磨表面のインプラントは使用されなくなり、ほとんどのインプラントの表面が粗造表面(ラフ・サーフェス)となっています。表面性状は、インプラントの成功率にもっとも影響を与える要因であるため、各社が開発にしのぎを削っています。粗造表面は、チタン粗造面とHAコーティングに大きく分類されます。 |
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■チタン粗造面
サンドブラスト・エッチング、陽極酸化処理などがされ、インプラントの骨内に入る部分は、チタン表面が粗造になっています。
インプラント周囲炎の原因となるバクテリアの付着が、表面加工の種類によらないことが報告されたことにより、最近ではフィクスチャ−のカラー部まで粗造表面になりつつあります。各社で表面性状の性能の良さを競い合っており、会社により処理方法や名称が異なります。表面性状の良好なものほど、早期に骨結合を示し、短期間に荷重をかけられます。 |
タイユナイト(TiUnite)
ノーベルバイオケア社の陽極酸化処理されたチタン表面性状です。フィクスチャーに35Ncm以上の初期固定が得られた場合は即時機能可能となる、優れた表面性状です。タイユナイト表面では、骨とインプラントが結合(オッセオインテグレーション)するだけでなく、歯肉とインプラントが結合(ソフトティッシュ・インテグレーション)し、骨吸収を防ぐことが報告されています。 |
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SLA
初の粗造表面インプラントを開発したストローマン社のチタン表面性状です。早期に骨結合を認める優れた表面性状です。 |
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オッセオタイト(Osseotite)
3i社のダブル酸処理されたチタン表面性状のことです。骨質不良部位においても高い成功率が報告されている優れた表面性状です。 |
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タイオブラスト(TiOblast)
アストラ社の酸化チタン粒子のブラストによるチタン表面性状です。 |
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セルプラス(Cellplus)
フリアデント社が開発した、早期に骨結合する新しい表面性状です。ザイブ・インプラントの表面性状です。 |
■HAコーティング
HAコーティングとは、骨成分の一部でもあるハイドロキシアパタイトをコーティングした表面性状で、治療の早期では高い成功率が報告されています。一方、5年以上経過の長期観察例で、HAインプラントは失敗率が高まるとの報告もあります。最近ではチタン粗造表面の性能も向上してきたため、HAコーティング・インプラントの方がチタン・インプラントよりも成功率が高いと必ずしもいえません。ただし、骨質が不良な上顎臼歯部や、インプラント初級の術者の場合は、成功率も高く最適な表面性状と思われます。 |