今日では、機械研磨表面のインプラントは使用されなくなり、ほとんどのインプラントの表面が粗造表面(ラフ・サーフェス)となっています。
表面性状は、インプラントの成功率にもっとも影響を与える要因であるため、各社が開発にしのぎを削っています。
粗造表面は、チタン粗造面とHAコーティングに大きく分類されます。 |
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■チタン粗造面
サンドブラスト・エッチング、陽極酸化処理などがされ、インプラントの骨内に入る部分は、チタン表面が粗造になっています。
インプラント周囲炎の原因となるバクテリアの付着が、表面加工の種類によらないことが報告されたことにより、最近ではフィクスチャ−のカラー部まで粗造表面になりつつあります。
各社で表面性状の性能の良さを競い合っており、会社により処理方法や名称が異なります。表面性状の良いインプラントほど、早期に骨結合(2次固定)を示し、早期荷重をかけられます。 |
タイユナイト(TiUnite)
ノーベルバイオケア社の陽極酸化処理されたチタン表面性状です。
ノーベルバイオケア社のインプラントは、即時荷重を行うために、トルクをかけやすく、1次固定を得やすい形状をしています。タイユナイト表面は、スムーズに1次固定を2次固定に移行させます。
タイユナイト表面では、骨とインプラントが結合(オッセオインテグレーション)するだけでなく、歯肉とインプラントが結合(ソフトティッシュ・インテグレーション)し、骨吸収を防ぐことが報告されています。 |
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SLActive
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初の粗造表面インプラントを開発したの新型表面性状です。SLAよりも
更に早朝に骨結合を認める現在最も優れた表面性状といえます。
2次固定までの治療期間は、従来の6〜8週から、わずか4週に短縮されました。
早期荷重の時期には、タイユナイトの2倍の除去トルク、ナノタイトの4倍の骨接触率を
示します。
したがって、現在最も性能の良い表面性状といえます。(国内未発売) |
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(SLActive表面には血餅が安定して形成されるが(左)、ナノタイト表面では血液は血餅になりにくい(右)。) |
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(8週後、SLActive表面では、インプラントネック付近まで骨を認めたが(左)、ナノタイト表面では、第2ネジ付近までしか骨はできなかった(右)。) |
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(フィクスチャーを水面に入れると、SLA表面では水面は凹状になり(左)、SLAcive表面では水を吸い上げ、水面は凸状になった(右)。) |
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(SLAacive表面は親水性であり、ネジの陥凹部に血液を吸い上げていった。) |
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SLA
初の粗造表面インプラントを開発したストローマン社のチタン表面性状です。1994年に開発された早期に骨結合を認める優れた表面性状です。
粗造表面のゴールドスタンダードともいえます。 |
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ナノタイト(Nanotite)
オッセオタイト表面性状に、リン酸カルシウム(CaP)分離結晶沈殿(DCD)をナノテクノロジーの技術で結合させた新開発の表面のことです。
バイオメット3i社の新しい表面性状で、骨質不良部位や難症例においても高い成功率が期待されます。 |
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オッセオタイト(Osseotite)
バイオメット3i社のダブル酸処理されたチタン表面性状のことです。骨質不良部位においても高い成功率が報告されている優れた表面性状です。 |
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タイオブラスト(TiOblast)
アストラ社の酸化チタン粒子のブラストによるチタン表面性状です。 |
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セルプラス(Cellplus)
フリアデント社が開発した、早期に骨結合する新しい表面性状です。ザイブ・インプラントの表面性状です。 |
■HAコーティング
HAコーティングとは、骨成分の一部でもあるハイドロキシアパタイトをコーティングした表面性状で、治療の早期では高い成功率が報告されています。
一方、5年以上経過の長期観察例で、HAインプラントは失敗率が高まるとの報告もあります。
最近ではチタン粗造表面の性能も向上してきたため、HAコーティング・インプラントの方がチタン・インプラントよりも成功率が高いと必ずしもいえません。
ただし、骨質が不良な上顎臼歯部や、インプラント初級の術者の場合は、成功率が高い表面性状と思われます。 |